【横浜市長選挙を終えて今、思うこと】
- kanayama1
- 2017年8月2日
- 読了時間: 7分

横浜駅西口駅頭最終演説を終えて、7月29日の最終日は西区、南区、磯子区、港南区、戸塚区、そして最後は栄区、しかも大ラスの演説は偶然にもJR本郷台駅で雨の中、20時まで3分間だけでしたが演説をして締めくくることができました。
とにかく、やりきった感が強いのは最後まで気持ちを切らさずに活動できたことです。
完全無所属とはいえ、少数精鋭のうちの陣営は独自にも情勢調査して1月11日から活動を開始しましたが、現職の林市長との差がひどいときには7倍から10倍も離れており、選挙本番になってからも中盤の新聞の電話調査ではまだ数倍も離れていて、しかも僅差ながら3位と聞いたときは金槌で頭を殴られたくらいの衝撃を受けました。
ちなみに、過去の逗子市長選挙や衆議院議員選挙では現職市長や元党幹部相手でも倍以上の差を情勢調査でつけられたことはありませんでした。しかし、最近は固定電話に出る人が極端に高齢化していることから調査結果の精度に疑問は持っていました。
その後、すぐに出口調査という生数字で次点につけ、推定約34万票差であり、大差に思えるように見えて、実は全有権者5.6%、つまり18人に1人が投票行動が変われば逆転可能という事実に気がつき、熱心に応援をいただいた陣営の仲間とも情報共有して一丸となって最後まで集中して闘い抜きました。
投票率は37.2%と小数点まで7月26日出した予測通りになりましたが、1位との差を34万票と見立てていた数字は投票日までの間、約1万票しか詰めることができませんでした。
このことは勝つと思って最後までやっている以上、残念でなりませんが、負け方にもいろいろあり、次点で269,897人のご支持をいただけたことは自信を持って今後につなげたいと思います。
今回は完全無所属で戦い、1月11日-7月15日までで約70万円、7月16日-7月29日の選挙本番で約60万円と本当に極力お金をかけずにやりきりました。通りすがりの有権者の方からは「お金かけなさ過ぎ」と声をかけられたこともありました笑
選挙本番中、対外的な選挙事務所は設けず(逗子が事務所というのはデマです)、公費負担のハガキも1枚も出さず、電話がけ(これは毎度やりませんが)もやらず、街宣車も2台使えるところ1台しか使わず、政治団体(確認団体)のチラシやポスターは1枚も製作・活用しませんでした。ごく限られた資源(人手と資金)の中で、これらは時間とお金の投資対効果が相対的に薄く割愛させていただきました。
はっきりいってこのような手法だと一歩間違うと泡沫候補になり、政治生命を絶たれるやり方だったかもしれません。
当然、自分でもかなりのことまでやりましたが、約4700枚の選挙本番ポスターの掲示、7万枚のチラシの認証貼り及び配布など、完全ボランティアの皆さんのサポートのほか、SNSでの応援や私の知らないところで勝手連的に長島一由を応援する方々の存在があったからこそ、約8ヶ月にも及ぶ活動が成立したものと、心から感謝しています。
他方、選挙期間中にデマを喧伝するネガティブ・キャンペーンが張られました。選挙本番中はくだらない相手の土俵に乗るのは逆効果なので一切スルーしておきました。これからは時間もあることと、家族の名誉にも関わることなので内容により法的な対応を取ります。
例えば・・・
1.高校生だった妻に手を出してでき婚。他人の乳を揉み訴えられるなど女にだらしない。
→逗子市長時代にJANJANというネット誌に、デキ婚を攻撃する記事が掲載されたため、わざわざ長女が生まれた鎌倉市佐藤病院から診断書を取り寄せ反証し、JANJANの竹内謙社長が逗子市の市長室で謝罪。妻の名誉にも関わることなのであえて書きますが、高校生在学中に性的関係を持ったことは一度もなく、彼女が高校卒業後にお付き合いをして3日後に結婚しています。妊娠出産はその後のことです。
→他人の乳を揉み訴えられた事実は皆無。胸を揉まれセクハラを受けた女性がいるという記事を書いた週刊誌をこちらが逆に訴え、50万円の損害賠償金を得たことがあります。確かにそういう主張をした女性が1人存在したことは事実ですが、2009年の衆議院選挙でライバル陣営についた市議の妻で、判決文の中でも「セクハラを裏付ける決定的な証拠はない」とされました。胸を揉んだという当事者以外の証言もありませんでした。
2.東日本大震災時にボートで遊んでいた。震災時に何をやっているんだ。
→震災時は発災から2週間後にガイガーカウンターも付けずに原発30キロ圏内に調査に入るなど命がけで調査・復興支援活動を行っていました。発災後から1ヶ月後に、ボート修理のため、船を海岸に持ち込み、海岸まで運ぶために原付バイクで牽引したことを当時所属していた旧民主党を敵視する新聞(1社のみ)からネガティブ・キャンペーン記事を掲載されたためか、道路交通法の解釈で突如3000円の交通違反切符を切られたことは事実ですが震災時に遊んでいたというのはデマです。
などなど、見返りを求めるような献金は一切受けていないため、お金の攻撃ができないとなると、デマを捏造して個人攻撃をするケースが散見されましたが、このようなネガティブ・キャンペーンは当該陣営の品格を貶め、むしろ、政治不信を招くだけです。
ということで、選挙なのでいろいろとありましたが、昨年の10月からカメラをまわし、ずっと映画の撮影をしていました(事前にそういうと映画を撮るために選挙に出たと誤解を受けるといけないので対外的には伏せていましたが)。
映像データが膨大なので編集するのにも時間がかなりかかると思いますが、いずれ公開できればと考えております(時間はふんだんにありますから)。
最後に、せっかく気持ちよく頑張れた選挙なのに、とても残念かつ憤りを隠せない事件がありました。
延べ100人のボランティアを中心にしたスタッフが一生懸命貼った約4700カ所の公営掲示場の選挙ポスター、しかも投票所の前のポスターがなんと、7月30日(日)の当日に、選挙管理委員会の職員の手により、剥がされたということがありました。
まず、7月30日(日)午前8時30分ごろ横浜市泉区の選管から職員が誤ってポスターを剥がしたのでご連絡します、との電話を受けました。
場所は、泉区の第15投票所のすぐ前。
投票がすでに開始されているのにも関わらずです。
しかも、職員が剥がしたのに、うちが貼りに行かねばならない。
前代未聞の事件に当然、怒りましたが、すぐに横浜市の選管に電話して、同じようなことがないよう巡回して剥がされたポスターがないかチェックして欲しいと依頼をしました。
しかし、7月31日(月)になって今度は横浜市緑区の副区長から電話を受け、緑区第23投票所の前の選挙ポスターが職員により剥がされたということを知らされました。
これは投票が全て終わってからのことです。
このようなことが起きないように、選挙期間中も、いたずらで剥がされた栄区2箇所、港北区1箇所、活動の合間を縫って、自らも栄警察署に被害の通報をしたりしていました。 かなりの労力を割き、細心の注意・管理をしてきた選挙本番ポスターが投票日当日、終日、貼られないまま、投票が終わってしまった・・・
まさか、まさか、心もとない方のいたずらではなく、横浜市の職員が誤って剥がしたという事実。
緑区の副区長から、昨日になってメールをいただき、7月30日10時6分に市役所の選管課長から連絡があったものの、公営掲示場のポスターをチェックする指示は出ていなかったこと、また、緑区内でも各投票所に泉区で起きたポスター剥がし事件が全く共有されていなかったことが明らかになりました。
泉区の1件だけならば、すぐに修復できたし、犯人(公選法の自由妨害罪にあたります)は若手職員だというから目をつぶろうと思っていましたが、組織的な過ちによりポスターが掲示されていないと一番不利になる緑区(他の候補は現職市長と緑区選出市議のため)で起きてしまったのです。
過去、職員から可能性のひとつとして「長島一由」と書いた票を破棄することができると聞いたことがありました。その場合は投票者数と実際の票がずれるため、帳尻をあわせなければなりません。
今回、横浜市は単純集計ミスとして発表していますが、旭区、青葉区で投票者数減の変更しています。
また、市民からは選挙公報が届いていないという声が上がっています。
この手の問題は疑ったらきりがありませんが、公平・公正な選挙から考えるとポスター事件だけでも到底あり得ない話で、すでにポスター事件は被害届を緑警察署で受理すると連絡を受けていますが、今日、神奈川県警察本部長宛に電話をし、選挙妨害がなかったか厳正な捜査を行っていただくよう申し入れを行いました。
8月7日(月)の13時に横浜市選挙管理委員会に公職選挙法にもとづく不服申し出、14時に神奈川県警察本部に出向いて、正式に捜査依頼の手続きを取りにゆきます。
国連の選挙監視団が入るような途上国の選挙じゃないのだから、職員が公正な選挙を妨げるなどあってはならない、民主主義のイロハといえます。
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